新型コロナ「オミクロン株」の性質
新型コロナウイルス「オミクロン」が、2021年11月南アフリカで最初に発見されました。
現在、コロナウイルスがオミクロン株へ置き換わりつつあり、凄まじい感染力で猛威を振るっています。
現時点で、オミクロン株の感染力、重症化等、分かってきたことをまとめました。
オミクロン株による感染者は世界中で拡大を続けています。 2021年12月10日時点で、62カ国2382人のオミクロン株による感染者が報告されています。
日本ではこれまでに12例が報告されていますがすべて検疫で見つかったものであり、国内での感染例はまだありません。
しかし、アメリカ、イギリス、ベルギー、デンマーク、スペイン、アイスランドではすでに国内感染例と考えられる事例も報告されており、今後のさらなる拡大が懸念される状況です。
英国保健安全保障庁は、デルタ株と比較してオミクロン株は、
・家庭内感染が3.2倍起こりやすい
・濃厚接触者となった人が2倍感染者になりやすい
と試算しており、デルタ株よりもオミクロン株の方が感染力が強いことが示唆されます。
オミクロン株が見つかってからわずか数週間で、多くの知見が集まってきました。
感染力やワクチンへの影響はデルタ株よりも強い可能性が高そうです。 また、病原性については弱まっているという憶測もありますが、今後の情報を待つ必要があります。
オミクロン株が出現したとしても、私たちにできる感染対策は変わりません。
手洗いや3つの密を避ける、マスクを着用するなどの感染対策をこれまで通りしっかりと続けることが重要です。
また、ワクチンはオミクロン株に対しても有効である可能性が高く、今後予定されているブースター接種についても時期が来ればぜひご検討ください。
ただし、ワクチン接種後もこれまで通りの感染対策は続けるようにしましょう。