オミクロン亜種(BA.2)とは?
ステルスオミクロン株が日本でも報告されました。
感染力がさらに強いとされる「オミクロン株」 〝亜種”
現在、日本で猛威をふるうオミクロン株(BA.1)はデルタ株の2~5倍の感染力といいます。
オミクロン亜種(BA.2)はさらにその〝約2倍”の感染力をもつと言われています。
海外ではすでに“亜種”が感染の主流となっている国もあります。
従来のオミクロン株の亜種『BA.2』、ステルスオミクロンとも呼ばれています。
この『BA.2』について、現在わかっていることをまとめました。
従来のオミクロン株は『BA.1』(ビーエーワン)と呼ばれていて、その亜種を『BA.2』(ビーエーツー)と呼びます。ヒトの細胞に結合して感染させるために使う「スパイクタンパク質」という部分が主に違うといいます。
一般的なPCR検査では、『BA.1』か『BA.2』のどちらに感染したかわからないことから、「隠密」「発見されない」という意味で「ステルスオミクロン」という異名がついたそうです。
実際『BA.2』の感染者の割合は増えていて、最新の報告によると、ワクチン3回目の接種率が高いデンマークではおよそ半分、アメリカでは3.6%、南アフリカではほぼすべてが『BA.2』に置き換わっています。
日本でも、空港や港の検疫で313例の報告があります。(国立感染症研究所:1月26日)
■症状 従来型のオミクロン株と同じで、無症状や軽症が多いといわれている。オミクロン株の症状はデルタ株に比べ「のどの痛み」が強く出て、味覚や嗅覚の障害は少ないということが分かっている。
■感染力 イギリスやデンマークの研究で、家庭内の二次感染の確率が従来型よりさらに高いことが報告されている。 イギリス: 『BA.1』10.3% →『BA.2』13.4% デンマーク: 『BA.1』29% →『BA.2』39%
■ワクチンの効果 「感染予防」については不十分でブレイクスルー感染もありえるが、「重症化」を防ぐ効果はある。